2016/08/11 Blog 再生産ビーズ -現代技術と伝統のバックグランド-
シンガポールでプラナカンビーズ刺繍を始めた頃
プラナカンビーズと定義される、ヨーロッパのグラス製造会社が作る
世界最小グラスビーズの入手はとても困難になっていました。
既に数十年前から製造停止になっているプラナカンビーズ。
世界中から収集するのも限界があり、いずれ在庫はつきてしまう存在。
『そういうビーズを使い、プラナカンが100年前から作ってきた
本物のプラナカンビーズシューズだけを作りつづけたい』
なかなかハードルの高いことをやっているように感じましたが
外国の伝統工芸を扱う以上、素材には格別のこだわりを持って
敬意を払いながら伝統技法を守りたい、
そう思ってプラナカンビーズ刺繍をしてまいりました。
14世紀から国際貿易市場を志向する域外市場向けとして製造されてきた
世界最小のグラスビーズ。
再生産頂いた極小グラスビーズはさらにクオリティの高いビーズに変化し
切れのあるカット面からは眩い光を放ってくれています。
この100年の間に、ヨーロッパや世界を揺るがす大きな歴史の出来事があり、
企業を取り巻く環境や従事する人たちの考えも大きく変わったことでしょうが、
長い時を経てもゆるがぬ伝統の技。磨かれた現代技術。
今こうして、ビーズの背景にある歴史を感じながら、
再生産ビーズでプラナカンビーズ刺繍ができることをありがたく思っています。
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