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2016/07/14 Blog 中国刺繍+スマトラ刺繍xプラナカンビーズ刺繍

プラナカンビーズ刺繍は周辺国だけでなく、海外のあらゆる刺繍技法の影響を受けています。

 

シンガポールは昔から生産地としてではなく、

貿易の中継地ということだったことから

インド刺繍、中国刺繍、インドネシア刺繍、ヨーロッパ諸国の刺繍など

外国の完成された刺繍技法が取り込まれ、応用されてきました。

 

その中でもプラナカンビーズ刺繍と合わせてよく製作されてきたのが

中国の蘇州刺繍とインドネシアのスマトラ島にあるPelembang Work(ペレンバン刺繍)。

 

プラナカンビーズ刺繍とのコンビネーションとしても最適で

ヨーロッパ産の光り輝くグラスビーズと、昔の中国産の輝く最細の絹糸で合された刺繍の豪華さは目を見張るほどです。

 

作品内で蘇州刺繍が取り入れられていても、デザインはバティック基調だったり

ヨーロッパ刺繍で使われる図案であったり。

 

沢山の技法を使っても、一つの作品の中で綺麗にまとまっていることに

プラナカンらしさを感じます

 

実はこの2つの刺繍技法は昔から気になっていて

今後の作品で皆さんに取り入れてもらいたいと調査を続け、勉強中です。

 

このように失われた刺繍技法や歴史を知る人が少なくなっていますが

所属しているシンガポールプラナカン協会の名誉会長でもあり、

Katong Antique HouseのオーナーでもあるPeter Wee (ピーター・ウィー)さんは4代目のプラナカンのババです。

 

いろいろなコレクションのデザインを比較したり、

刺繍技法を細かく見てお話しをさせていただくと、あっという間に数時間が過ぎてしまいます。

 

いつも熱心に教えてくださるPeter会長、ありがたい限りです。

 

■現在開催中のシンガポールプラナカン博物館のプラナカンビーズ刺繍と刺繍の特別展示展。

通常の博物館にはないプラナカンビーズ刺繍、中国刺繍やPelembang Workが合わさったPeter会長所有のプラナカンビーズ刺繍も御覧いただけるようです。

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